◆「さがみはらの農風景~8月【前半】相模原のブドウたち〜」の続きの記事になります。
ブドウができるまで
~秋から冬~
ブドウの収穫が終わる秋頃になると、「お礼肥え」として肥料を播きます。
ブドウの葉が枯れ落ちる冬には、枝の剪定や皮はぎを行い樹体の管理をします。
~春~
春には、勢いの強い芽や一か所に生えすぎた新芽を取り除く「芽かき」や、枝の固定をしてバランスよく果実が実るように樹形を整えます。
~夏~
ブドウが成長して1房にたくさん実がなると、実どうしで粒を押し合ってしまうので、余分な粒を落とす摘粒や、
ブドウの全体の形が整うように、形の悪い房を落とす摘房の作業を行います。
そして、ブドウを種なしにするには、さらにジベレリン処理を行います。
~収穫まであともう一息~
摘粒の作業を終えたら、1房1房を病害虫や雨から守るための「袋掛け」の作業を行います。
これらの工程を1年間にかけて行い、ようやくブドウができます。
~収穫・検品~
袋を開けてブドウの状態を確認したら、傷がついている粒を丁寧に取り除きます。
ブドウの見た目はとても繊細です。
傷がついているもの、未熟な一部分を丁寧に取り除くことができても、中途半端に全体の形が悪いと商品になりません。
こうしてブドウは「実らせる作業」と「形を整える手間」をかけてようやく私たちの元へ届けられます。
今や誰もがスーパーに行けば、完成された野菜や果物を手にすることができます。
スーパーで食材を買い、その味わいを楽しむ一瞬の出来事の裏には、農家さんの大変な作業と手間があります。
それを思うと、見た目の美しさや味わいの中にある農家の手間を思いながら、1粒1粒を味わうことができるところにブドウの本当の魅力があるのかも知れません。
地元の農家が作る野菜や果物は、もぎたてだから、味や新鮮さはバッチりです!
まだまだ暑い日々が続きますが、ぜひ市内の直売所に足を運んで、夏の旬の味わいを楽しんでください!